私服姿の颯がいた


「この子が迷子らしくて
お母さん一緒に探してるの」





なるほどね

理解したらしい颯は笑顔で

「俺も一緒に探すよ」




優しいんだと思った





「名前なんていうの?」


「さっちゃんだよ」


「さっちゃんていうんだ。かわいいね」




年齢関係なく女の子の扱いはうまいらしい

すぐに打ち解けてさっちゃんもうれしそうだ




「お母さんどこ行ったんだろう
これじゃ探しようがない」


ここは人通りも多いし、

見た感じお母さんらしき人もいない




本格的に困ったなぁ…