また休み時間になると早瀬くんの周りに人だかり
「ちょっといくらなんでもうるさすぎ…」
さすがの沙蘭でさえもそのうるさ沙にやられている様子で
「あーいうのは周りが見えてないんだからしょうがない」
なんて言ってる私も正直我慢の限界
「お昼まで抜けるわ」
そう言ってガタンっと席を立つ
「えぇ〜日和いないとつまんないじゃん…
毎回どこいくのか知らないけど、私も連れてって!」
ダダをこねる沙蘭は
顔を歪ませてむくれている
それさえも可愛いとかずるい…と思いつつ
沙蘭にも知られていない私の特別な場所に向かう
「秘密。」
「もう!そればっか〜
あとでジュースおごってよね」
沙蘭の文句を背中に受けながら
教室を出た