その検査結果に目を通す。
(…………やっぱりな。)
『予想通りってとこか?』
「…………まぁな。」
『てかお前、そんな顔してあの子診てんの?』
「どう言うことだよ?」
『気づいてねーのかよ。タチ悪りぃな。
だーかーらー、そんなお固くて
コワーイ表情で話し掛けてんのかって
言ってんの!』
「……… んなこと言ったって、
じゃあどうしろってんだよ。」
『俺はお前が心から笑えないの知ってるし
今でも昔の事を抱えてるのも知ってる。
けど、あの子もお前と同じように色々抱えてるんだろ?
だったら、あの子の気持ちも少しは理解できんじゃないのか?
ちょっとは自分を変えて接してみればいいんじゃないのか。』