しばらくしてから再び、 「お待たせー!!」 と意気揚々とビニール袋を持って 病室に入る。 勢い良く開かれた扉の音に、 ビックリした愛夏ちゃんは 思わず俯いていた顔を上げる。 「あっごめんね。驚かせちゃったね。」 と謝るが、重たい空気にはせずに明るく振る舞うように努める。