~柊耶said~
あれから、時々悪夢を見ることがあったが楓と彰が話を聞いてくれた。
まだ俺の過去を全て話すことは出来なかったが、それでも少しは心が軽くなった。
2人に話すのは気が引けたが、
真剣に話を聞いてくれた。
やっぱりその時の情景がフラッシュバックして来て、過呼吸にはなったけど
冷静に対処してくれたし、急かすことなく俺の話すペースに合わせてくれた。
それが何より嬉しくて、
"お前は1人じゃない。
俺らがいるだろ?
辛くなったり苦しくなったら、思う存分
俺らに吐き出してくれればいいから。
そのために俺ら親友がいるんだからな!
困った時はお互い様だろ?"
そう言って、俺には勿体ないくらい
嬉しい言葉をくれた。
本当に2人には感謝しても
しきれないくらいだ。
こうして俺は医者として
頑張ることが出来た。