それからというもの、、、
彰は愛夏の病室をちょくちょく訪れるようになり、
たくさん話しかけたり、絵本を読んであげたりした。
楓は柊耶が忙しい時、代わりに様子を見に行ったり、診察を行ったりした。
柊耶も今まで以上にコミュニケーションを図ろうと試み、愛夏の心を受け止めようとした。
また、柊耶自身も仲間と居ることで前よりもだいぶ表情が柔らかくなった。
そんな変化を周囲は感じ、密かに喜んでいた事に柊耶は知る由もなかった。
その甲斐あって、
愛夏も今までのように酷く怯える様子も減り
発作もなく安定した生活を送っていた。