ある日…… 滅多に鳴ることのない 家のインターフォンが、 ピンポーンと部屋中に鳴り響いた。 私はいつものように押し入れの中に 閉じ込められていたので 親の様子など伺い知れないのだが、 この時ばかりは 親の怪訝そうな声が聞こえた。