「ヴラド学園長は」

ベルがオズオズと切り出す。

「ダンを守る為に…生まれた時からこんな計画を…?」

「馬鹿孫ではない。ツェペリの血統を守る為だ」

背中を向けるヴラド。

「ツェペリは吸血鬼の世界で最高峰の名門だ。絶やす訳にはいかぬ。もしこのままツェペリの名が消えてしまうようならば」

彼は肩越しにダンドリッジを見た。

「貴様にツェペリを継がせる」

「……」

無言のまま、祖父の言葉を聞くダンドリッジ。

彼は言う。

「断る」