「そのタイマントーナメントも、近藤団長の手で行われなくなった。あのような行事は、自警団に叛旗を翻す反乱分子を育成する温床になりかねんとな」

沖田の言葉を土方が拾う。

乱痴気騒ぎのお祭り騒ぎだった天神学園も今は昔。

彼ら自警団の手によって、天神学園は変わりつつある。

殺伐とし、笑い声ひとつ上げるのさえ憚られるような、規律ばかりの学園に。

それもこれも。

「今の学園長…ヴラド・ツェペリの体制を倒し、この学園を1から再建する為」

窓際で、近藤は言う。

「来る者拒まず去る者説得…そんな仲良しこよしなど、必要ないのだ。誰も彼も受け入れた結果、この学園は怠惰で怠慢な集まりと化した。どこかで引き締めが必要なのだ。我ら自警団の代でな」