俺の正面に、おじさんおばさんが座り、俺の横にはセラが居る。
どのくらいだろうか?沈黙が流れ、時計の針の音が大きく聞こえた。
私は、何だかいつもと変わらない、おじちゃん達を見て安心していた。
「心君だね?」
「あっ!はい!」
「おじちゃん、何で名前を?!」
「うん…セラに好きな人が出来たかもって、前にお母さんから聞いてたんだ…」
「おばちゃん…」
おじちゃんに知られているとは知らなく、ちょっと恥ずかしく感じた。
「心君は、何の仕事をしているのかな?」
「はい…今はパチンコ屋で働いています」
「パチンコ…」
おじさんは、そう言って腕を組んだ。
「あの!セラさんと、お付き合いさせてもらってから、俺は!ではなく…僕は仕事も変えようと考えています、遊びで付き合っては居ないので…、将来的な事も考えています!…お願いします!僕とセラさんの、お付き合いを許してくれませんか!?」
俺は、床に額を付けながら頭を下げた。
「心…」
「心君、頭を上げなさい…」
「はい」
俺は頭を上げ、おじさんの目を見た。
「セラの足の事は、承知で付き合ってくれているんだね?」
「はい!知ってます足、見せてもらいました」