「俺もだ、誠と楽しんでいる時…心の底から笑っていなかった…これからは、二人で、いっぱい心の底から笑おうな!?」
「うん!…ありがとう」
「よし!腹減ってきたな!飯食いに行くか!」
俺は、立ち上がり座っているセラに手を出した。
《言わなきゃ!》
私は、ゆっくりと心の手に手を伸ばした。
「どうした?!」
セラの手が、俺の手の中で震えていた。
「あの…ね、そのぉー…」
「何だよ!?どうした?、ん?」
俺は、下を向くセラの顔を覗いた。
「家!…」
「家?、家がどうした?」
「家に…来てくれませんか?」
私は、緊張で震えていた。
「家って?…セラの家か?!」
「はい!」
俺は、突然の事で動揺した、親が居る女の家には今まで行った事が無く、戸惑った。
心は、私の手を離し自分の髪の毛を、掻いていた。
《やっぱり…》
「ごめんなさい!突然!まだ、付き合ったばかりなのに…おじちゃん達に好きな人が出来たって言ったら、家に呼びなさいって言われて!でも!ごめんなさい!忘れて下さい!」
私は、困った顔をしている心に頭を下げた。
「ごめん!ちょっとビックリって言うか…正直、初めてなんだよ!」
「…初めて?」