夕陽が、沈み空は暗くなり、私は店の横に置いてあるベンチで心さんを待っていた。
海を眺めていると、周りから楽しげな声が耳に入ってきた、私は辺りを見渡した。
恋人達、友達、親子…皆、海を夏を楽しんで、大きな声を出しながら笑って遊んでいる。
「ゴッホッ……心さんと、楽しい事…いっぱい楽しい思い出作りたいな…」
《あっ…》
「作ろう…」
俺は、ベンチで座っているセラを見付け、静かにセラの後ろに立っていた、驚かそうとした時、俺はセラの気持ちを聞き、愛しいと感じ後ろから、セラを抱き締めた。
「心さん…」
「おい、さん付けやめろよ!」
「あっ!すいません!」
「クスッ!あっ!それよりゴメンナ!待たせて!」
心さんは、私の横に座り煙草を吸った。
「平気…です」
《心さんに、言わないと!》
「これからどうしますか?!」
「えっ!?」
俺は、ふざけてセラに敬語で話した。
「セラが敬語なら、俺も敬語で!…どう?!」
「心…が、敬語で話すと…変!」
「変言うなよ!、ブッ!あははははは!」
私と心は、顔を見合いながら大きな声で笑った。
「久しぶり…」
「何が?」
「心の底から、大きな声で笑ったのは…」