「良かったぁ!逢えて!店の人に家教えてもらったけど、分からなくて迷子になるところだったよ!」
沙羅は、そう言って俺の腕に絡み付いてきた。
「やめろ!」
俺は、直の目線が気になった、直は俺と沙羅を見ていた。
「何でよぉー!?…アレ?この人、お知り合い?!」
沙羅は、直を見て人差し指を指し言った。
「あぁ…」
直は、一歩前に出た。
「どうも、こんばん…」
沙羅は、直の話を最後まで聞かずに喋りだした。
「私!沙羅!よろしくぅー!心の友達で、こんな真面目そうな人居たんだぁ!」
「友達じゃねぇーよ!」
「ん?そうなの?」
沙羅は、俺と直の顔を見た。
「友達と言うより、ライ…!」
俺は、ドキッとした!直が言う言葉を俺は遮った。
「それより!沙羅!お前!人の家を黙って聞くな!」
《沙羅の性格だ!セラの話を聞いたら、何だか面倒になりそうだ!》
「何でよ?いいじゃない!」
「良くねぇーよ!」
「いいじゃ…!」
「おい!心君!!今、まだ僕が彼女と話している最中に!口を…」
「あははははは!何?!この人!?心の事、君付けで呼んでるよ!あははははは!面白いねぇ!あなた!」
沙羅は、直の肩を叩きながら笑った。