「心さん…私は、心さんの事が好きです…心さんを愛してしまいました…心さんの事を考えて…胸が苦しくって!溢れる想いを、早く伝えたかった…でも、私は足が無い…足が無い事で何度も、恋で…」
「過去の事は、忘れろ…俺が、お前を好きになった…現実を見て…俺を見て…俺の気持ちを受け入れてくれ…出来るか?…」
胸が苦しく…溢れ出す涙を押さえる事が出来ない私は、大きく頷く事が、精一杯の返事だった。
俺は、セラの頭を撫でた。《愛しい…こんなに一人の女性を、愛しいと想えるなんて…》
「セラ…」
心さんは、私の頬を流れる涙に、優しくキスをした…そしてお互い自然と唇を重ねた…。
《愛してます…心さん…》

心さんに手を引かれながら、家の前まで送ってもらった、いつもは長く感じた道程が今日は、とても早く感じた。
「じゃー…俺は、ここで…」
「…はい」
セラは、小さな声で言った。
「明日…仕事終わったら店に行くよ」
「はい!待ってます!」
「あのさぁー」
「はい!?」
「お前…面白いな」
心さんは、何故か私を見て笑った、心さんの笑顔…初めて見たかもしれない…、これから一つ一つ新しい貴方を傍で、見ていける…。