俺の3〜4歩前で、セラは立ち止まった…。
「…セラ」
俺は、囁き声で言った。
「あの…」
私は、心さんの足元を見て言った。
《神様!どうか私に力を貸して下さい!》
「…何?」
「あの…この前、公園で…」
《何を言ってんの?!私!》
「公園…」
「はい…私…あの日から、ずっと…いいえ!その前からずっと!…私は…貴方を…心さんを…心さんの事を…好っ!!」
《……》
俺は、セラを抱き締めた。
《何?何で?私を…》
《俺の想い…》
「心さん…」
俺は、強くセラを抱き締めていた。
「心さん…私…心さんの事が…」
「シィー!静かに…俺の話を先に聞いてくれ」
話し?私に?…。
俺は、セラの気持ちを聞く前に、俺が、セラに対する気持ち…溢れる想いを伝えたかった。
「俺は、セラ…お前が好きだ…初めて感じた感情だ…」
「…夢?…これは、夢ですか?」
私は、心さんの腕の中で言った。
「夢じゃない…俺は、お前を…セラの事が好きだ」
「夢じゃーない…心さんが、私を?…」
《神様…もしも…もしもこれが本当は夢だったとしても、私は、私は今とても幸せです!…このまま、心さんの腕の中で……》