お客は俺の顔を睨んで言った。
「すみません!」
俺は、お客に頭を下げた…。
セラの存在が、俺の中で大きくなっているが…。


――私は、家を出て海へと向かって歩きだした。
坂道を下っていると、電車が見え、その向うには海がキラキラと太陽の光に反射して光っていた…。
私は、足を止め公園に向かった…公園に着くと、私は心さんが、立っていた街灯の場所に目が行った。
《……》


――仕事が、終わった俺は海へと向かっていた…。


何時間、公園に居ただろうか…気付くと公園には、人が居なかった周囲は、夕日で染まっていた。
「…私は…」
「アレ?!」
《えっ?》
私は顔を上げるとブランコの柵の前に、心さんの友達、誠さんが居た。
「あっ!どうも!」
私はブランコから、下りて頭を下げた。
「なーにやってんの!?こんな所で!?」
「あっ…別に…」
誠さんは、私の隣のブランコに乗りブランコを漕ぎ始めた。
「聞いても良いかな?!」
「えっ?!…何を?」
誠さんは、ブランコを止め私を見た。
「…」
「あの…」
「心…心の事、セラ好きでしょう!?」
「あっ…!」
私は、誠さんの言葉に動揺した。
「やっぱり!」