「昨日夜、セラが出て行ったのは知ってたけど、そんな事が有ったなんて…」
私の背中を擦りながら言った。
「おばちゃん!私が家を出たのを知ってたの?」
おばちゃんは、私の髪を掻き分けながら笑ってた。
「セラ…セラが、幸せになる為には、セラが好きに…いいえ、愛した人…セラを愛してくれる人と一緒になる事が、一番よ!どちらかが、好き…愛してるじゃ、駄目なの…セラは、今まで恋愛で辛い思いをしてきたと思う…セラの全てを見せて全てを受け入れてくれる人…そんな人を、あなたの…セラの目と心で、見分けなさい…何度、恋愛で泣いてもいいのよ、泣いた分だけ…セラは、一番大きな幸せを掴めるから…神様は、セラを見捨てたりしないわ…」
「おばちゃん…私、幸せになれるの?私が好きになった人、好きになってくれた人は、私の足を見て消えてしまう…こんな私が本当に幸せに?…」
「セラ…セラが、そんな風だと神様は、セラの元から離れて行ってしまうわ、セラは、妹に似て美人だし大丈夫よ!」
おばちゃんは、優しく抱き締めてくれた。
「ありがとう…おばちゃん…」
「少しでいいから、食事、食べなさい…今日は家で、ゆっくりしてていいから」