セラが、天国へ逝ってから1ヶ月が、過ぎた。







「…セイラ…海、綺麗だな…」



俺とセイラは、セラと俺が出逢った海に来ていた。




「…セラ…今、俺達の傍に居るか?…」



俺は、セイラを抱きながら静かに波打つ海を眺めた。







その夜、俺は一人庭に居た。



「…心君」


「お母さん…」


「これ、…セラが渡してくれって…」


「セラが…」


「心君が、落ち着いたら渡して欲しいって…」


「…………」


俺は、小さな紙袋を受け取り紙袋を開けた。



中には、カセットテープと紙の包みがあった。


カセットテープを出すと手紙が挟まれていた。


≪…!!≫


俺は、部屋の中に入りカセットテープをセットした。


(カチャッ!)