俺達三人は、パラソルの下で遠くに見える海を眺め、静かな時間を過ごしていた。



「…心と出逢った時も、こんな感じの暑さだったね」



セラは、遠くに見える海を眺め言った。



「あぁ…暑かったな」



「もう、すぐだね…夏…」



「あぁ、もう直ぐだ…」




「…心…」



「ん?」



「肩…心の肩に寄り掛かっていいかな…」



「何だよ、そんな事聞かなくても、…おいで」



俺は、セラの頭を肩に寄せた。



「…セイラも気持ちいいのね、心の腕の中で眠るのは…」



「どうかな、セイラはセラの腕に抱かれる方が、いいに決まってる」



「…私…幸せだったよ…とても…幸せだった…」



「…セラ」


俺の心臓の鼓動が、早く動き出し俺は、セラの肩を強く寄せた。



「…心…愛してる…」



「俺も…セラを愛してる…」



セラは、優しい笑顔で俺を見た。




「キスして…」



俺は、自分の体が震えているのが、はっきりと分かった、そして自然と流れる涙を拭き、俺は、セラの唇にキスをした。



「…ずっと…心とセイラの傍に…居………」