太陽の光がセラの笑顔を眩しくさせていた。

≪…セラ…ずっとずっと、セラの、その笑顔を見ていたい…セラの命の光が消えないように……≫



「…久しぶり…」
私は、玄関に入り足を止めた。
「………」
私は、目を閉じ深呼吸をした。
「…お家の匂い…何だか懐かしい…」
「…セラ」
俺は、セラの肩を優しく抱きしめた。
「…お帰りなさい」
≪!!≫
リビングの扉の前に、お母さんが立っていた。
「お母さん…」
私の胸が急激に熱くなるのがわかった。
「お母さん!仕事だったんじゃ…」
「やっぱり休んだのよ…セラとセイラの帰りを家で待っていたかったから」
「…ただいま…お母さん」

「お帰りなさい、セラ…」



部屋に入ると、暖かい陽射しがベビーベッドを射していた。
「…セイラ、今日から新しい生活が始まるのよ…宜しくね」
私は、セイラをベッドに寝かせ、すやすやと眠っているセイラの、おでこにキスをした。
≪…!≫
「…セラ、セイラを生んでくれてありがとう…」
心は後ろから、私を優しく抱きしめた。
「…私の方こそ、ありがとう心…セイラと出逢わせてくれて…」
俺は、セラを抱きしめた時、幸せを強く感じた。