真っ白なベッド…真っ白なパジャマ…真っ白なセラの肌…セラの肌が綺麗に輝いて見えた…このまま…このままセラの肌が透き通ってキラキラと空に消えてしまうんじゃないかと不安になった……。
「…セラ…話がしたい…俺が話してセラは聞いているだけだ…こんなの…寂しいよ…寂しい……赤ん坊もセラ、お前に逢いたがってる…セラの温もりセラの声セラの笑顔セラに抱かれることを…待ってる……セラ……天使の笑顔を俺に見せてくれ……俺に……」

俺は、セラの頭を撫で髪の毛に指を通した。
「……愛してるよ…セラ…」
重ねた手に俺は口づけた。

「……………はぁー…………」

≪!?≫
俺の心臓が激しく動き出した。
静まり返った病室の中にセラの大きな息の音が聞こえた。
「…セラ!?…セラ!!」

「…………」
酸素マスクが白くくもった。
「…聞こえるか!?セラ!!俺の声が聞こえるか!!」
「……………」
≪!!≫
セラは、ゆっくりと小さく頷いた。
「…セラ!!」
俺は、俺の声に頷いたセラを抱きしめた。
「……し………ん…………」
「居るよ!ここに!セラの傍にいる!!」
「………マ…ス………ク……」
「…………」