テレビを見ていた俺の隣に座っていった。
「…気にするなっ!もう終わったことだろ?」
心は、クスッと笑って私の頭をポンポンッと叩いた。

「…もう悪ふざけはしない…」
「分かってるよ」
「だけど…」
「ん?…だけど?」
心は私の顔を覗いた。
「…心配しすぎないで欲しいの…」
「………」
心の顔付きが変わった。
「私の体…は、平気だから…心配しないで、何かあったら必ず心に教えるから…ねっ?」
「……本当か?」
「本当だよ!」
「違う…今まで本当に体に異変は無かったか?…」

「無いよ!」
心の真っ直ぐな目を見て、私は本当の事を言いそうになった……。
俺は、セラの目を見て聞いた……一瞬セラの目の瞳孔が大きくなったように見えたが、セラはいつものように微笑んで言った。
……俺は、セラの言葉を信じてしまった……。
≪……セラ≫



「行ってらっしゃい!」
セラは、そう言ってお弁当を俺に渡した。
「行ってきます!…何かあったら電話しろよ!」
「心、昨日の約束忘れてる?!」
「あっ、ごめん…」
「いいのよ!あっ!ちょっと待ってて!」

セラは、奥にある俺達の部屋に入っていった。
「………」