――天から桜の花びらの様な、雪が舞っていた日から一週間が過ぎた頃だった。
私の体が、いつもと違い体がバラバラになるような体験をするようになるとは、思わなかった。
その日は、心が仕事に出掛け…お母さんも朝から家を出ていた。
私は一人家で留守番をしていた。
ソファーに座り、心のマフラーを編んでいる時……。
≪……!≫
手に絡ませた毛糸が、床に転がった。
「痛い!…ゔっ」
腰から背中に掛けて激痛が襲った。
「…痛い!痛い!!…」
私は、床に転げ落ちお腹を抱えた。
床に落ちたマフラーを握りしめた。
「…心!…助…けて!痛い!!」



――≪………≫
俺は、遠くでセラの声が聞こえたように感じ後ろを振り向いた。
「……セラ…」
俺は、工事現場の回りに目をやった。
≪気のせいか…≫
俺は、重い携帯電話を出しアンテナを立てた。
「なんだよ!圏外…」
「心!早く持ってきてくれ!」
≪!!≫
「あっ!はい!」
俺は、親方に呼ばれ携帯電話を尻のポケットにしまった。
俺は……そのまま夕方まで携帯電話を手に取ることは無かった……。



――「………」
体の激痛が襲い、私は、痛みで気を失っていた。