俺は、これで本当にいいのかと頭のどこかで思っていた。
この決断が正しいのかと……。



1月が終わろうとしていた。

「ねっ!ちょっと買いすぎじゃない?」
私は、両手一杯に紙袋を持っている心に言った。
「そうか?これでも、まだ買いたかったくらいだよ!」
心は柔らかな笑顔で言った。
「なんか…」
そう言ってセラはクスッと笑った。
「なんだよ?…」
「パパの顔だなぁーって思ったの」
「…まぁーな…」
心は恥ずかしそうに言った。
「………」
セラは、突然空を見上げ手を伸ばした。
「…どうした?」
「…海…」
「えっ?」
「海に行こう!」
セラはニッコリ笑っていった。



海に着くとセラは、砂浜に寝っ転がった。
「そんな所で寝てたら、お腹に悪いぞ!」
「…気持ちいい…」
そう言ってセラは、目を閉じた。
「………」
「…心も寝っ転がってみなよ」
そう言ってセラは、俺の手を掴んだ。
俺は、セラの横に寝っ転がりセラは俺の手を握り二人、冬の海で空を見上げた。
「目を閉じて…」
私は、心の横顔を見て言った。
心は、ゆっくりと目を閉じた。
「…愛してるよ…心…」
セラは、突然俺の耳元で言った。