《うわっ!恥ずかしい…練習にも程があるよ…》
私は、おじさん達に向って訳も分からず小さくお辞儀をした。
恥ずかしさのあまりに工事現場を過ぎコンビニの方へ向った。
《心さん…居たかな?…》
私は少し後ろを振り向き歩きながら見た。
《分かんないよ!皆ヘルメット被ってるから…》
(ドンッ!)
「痛ってー!」
「わっ!すいません!」
前を見ないで歩いていた私は、ぶつかった。
私は頭を下げた。
「すいません!」
「おい、セラ!俺だよ!」
頭を上げると、目の前に笑って直君が立っていた。
「直君!なーんだ、良かった!」
「おい、おい、何だはないだろう?人にぶつかっておいて?」
「ごめん!ごめん!変な人に、ぶつかったと思って、安心しただけよ!」
私は直君の肩を少し押した。
「それより、何で後ろ向いて歩いてんだよ!?」
「あっ…うん、そこの工事現場の人が、前に絡まれた時、助けてくれたの…でも皆ヘルメット被って下向いてるから分からなくって…」
「そうか…で、お礼言いたいのか?!」
「お礼と言うか…」
「どのおじさんだ?太ってるのか?」
「おじさん?!」
私は直君の顔を見た、直君は工事現場の方を見ていた。