おじちゃんは、私の問い掛けに、ゆっくりと目を開けた。
「…セラ」
おじちゃんは、ゆっくりと手を出した。
私は、おじちゃんの手を握った。
「何?おばちゃんなら、もうすぐ来るわよ!」
「…あぁ……セラ…心…君と…幸せ…に…なりな…さい…暖かい…家庭を…セラの…こどもを…抱かしてくれ…」
「…おじ…ちゃん…」
「…笑顔…みせて…くれ」
私は、涙を流しながら、おじちゃんに笑顔を見せた。
「…いい…笑顔だ…」
おじちゃんは、そう言って私の顔に触れ、涙を拭いてくれた。
私は、迷っていた、おじちゃんに、お腹の子を話すべきか…。
「…お父さん」
振り向くと、おばちゃんが立っていた。
「おばちゃん…」
おばちゃんは、私の背中を優しく叩いた。
「…お父さん、嬉しい報告があるんですよ!」
おばちゃんは、笑顔で優しく微笑んだ。
「…なん…だ?…」
「………」
私は、涙で言葉が詰まった。
「お父さん、セラのお腹に…赤ちゃんが…心君の…」
おばちゃんは、涙を流しながら、おじちゃんの手を握って言った。
「…本当…か?…セラ?…」
私は、大きく頷いた。
おじちゃんは、手を伸ばし私のお腹に手をおき、涙を流した。