「セラ?…どっか具合でも?……!?」
おばちゃんは、起き上がり布団から出た。
「う"っ!!……」
「セラ!?まさか…」
私は、おばちゃんの手を払い除け洗面所に向かった。
「…はぁー……」
私は、洗面所にある鏡を見つめた。
《………》
「…おばちゃん…」
鏡に、おばちゃんの姿が映った。

おばちゃんと私は、テーブルを挟み座った。
「…セラ、妊娠しているのね?…」
私は、おばちゃんの目を見て頷いた。
「…ごめん…おばちゃん……」
「誤ることじゃないわ…おめでたい事よ、直には話はしたの?」
私は、おばちゃんから目をそらし足元を見た。
「…話せない……直君には、話せない……」
「話せないって…何で?お腹の子は、直の子じゃ……!!セラ!、もしかして!…」
「…心……の赤ちゃん…なの……」
「……何で?!……どうして!?だって……」
「…あの出来事の後……心を忘れようと……決めたけど……できなかった……私、逢いに行ったの……心に逢いたくて最後に一度だけ逢いたくて!!その時に…」
《!!》
おばちゃんは、私を優しく抱きしめた。
「…セラ…あなたは悪くない全て私達が悪いのよ…直に話をしましょう…」