おじちゃんは、私達に気づき、イヤホンを外した。
「おぉー、セラ!!来てくれたのか!?」
おじちゃんは、いつもと変わり無い笑顔を見せてくれた。
「こんにちは」
「直もわざわざ来てくれたのか!悪いな!」
「おじちゃん元気そうで良かった…」
私は、目に涙が浮かび、声が震えた。
「何だ!久しぶりに顔を見たのに、そんな泣き顔は?」
「だって…」
おじちゃんは、私を抱きしめ、頭を撫でた。
「泣くな……、セラ?幸せか?」
「……」
私は、泣きながら頷いた。
「…そっかぁー…ならいい…」
「おじちゃん、セラの事は俺に任せてください…だから早く良くなってくださいね!」
「あぁー!勿論だ!、…ちょっと疲れが溜まっていただけだ!直ぐ良くなって、セラの花嫁姿を見なくちゃな!」
おばちゃんは、おじちゃんに本当の事を言ってない……、ストレスなどで胃が荒れ過ぎていると言ったら、おじちゃんは、その言葉を信じたらしい……。
「何か飲み物でも買ってこようか?」
「お願いできるか!俺は、炭酸がいいな!、何だか胃がムカムカしてるから」
おじちゃんは、胃の辺りを擦り言った。
「おじちゃん!炭酸なんか飲んで平気なの!?」