「あっ!あの!?」
店の裏に連れていかれ、おばさんは、俺の腕を離した。
「セラは!?」
「えっ!?」
おばさんは、心配そうな顔をして、セラの事を聞いてきた。
「一緒に居るんでしょう?!心君の家にセラが…」
「ちょっと待ってください!!セラ…セラが居ないんですか!?」
「えっ?あなたの所に居るんじゃ?!……」
「いいえ!ちょっと気になる事があって…それで僕は…」
「あっ!じゃーまだ…」
おばさんは、何かを確信したような表情をした。
「何です!?何か知ってるんですか!?」


――気付くと窓からは、オレンジ色の夕日が部屋を染めていた。
「ふぅー!」
私は、壁に寄り掛かり息を吐いた。
「……」
自然と手は、心がくれたネックレスを触っていた。
《!!》
私は、ネックレスから手を離した。
「…外さなきゃ…」
私は、ゆっくりと首の後ろに手を回しネックレスを外した、手の平の上でネックレスがオレンジ色に光っていた。
(…ガチャッ!)
《!!》
玄関の扉が開く音が聞え、私はネックレスをポケットの中に閉まった。
「…おかえり…なさい…」
直君は、部屋に入り立ち止まり、部屋の中を見ていた。
「…セラ…」