俺は、空に向かって叫んだ。


――私は、鏡の前で自分の首元を見ていた。
鏡に映る首元には、直君が、くれたネックレスが光っていた。
「……」
《直君……ごめんなさい…あなたと、会う時は外すから……》
私は、直君のネックレスを外し、心のネックレスを付けた。
(コンコンッ)
《!!》
「はい!?」
「セラ、お風呂入っちゃいなさい」
「うん…」
おばちゃんは、笑顔で言ってドアを閉めようとした。
「おばちゃん!…」
「ん?なに?…」
「心配かけてごめんね…」
「……」
おばちゃんは、優しい笑顔で頷いてドアを閉めた。

お風呂から上がった私は、片足のまま階段の手摺りに捉まって上がろうとした時、玄関のチャイムが鳴った。
(ピンポーン)
「……」
(ガチャッ!)
居間から、おばちゃんが出てきた。
「あっ、セラ!…誰かしらね?こんな時間に…」
階段に居た私を見て、おばちゃんは玄関を開けた。
(ガチャッ…)
「直!どうした?!」
直君は、ニッコリ笑って立っていた。
「すいません!セラ伝えたい事が、あって…あっ!セラ!」
「…どうしたの?」
「まっ、上がりなさいよ!」
「いいえ!外で話をしたいので…」
《…?》