下を向いたまま前を向く事が出来ず自分の靴を見ていた。
足音が止まった…地面には私の靴の前に黒髪の男の人のビーチサンダルがある。
(ドックン、ドックン)
《心臓が飛び出そう!!》
私は両手を強く握った!。「あのさぁー」
「すみませんでした!!本当にすみませんでした!!」
「……」
私は下を向いたまま、深く頭を下げて誤った。
《何で黙ってんの!?やっぱり殴らないと気がすまないとか…?》
「悪かった…」
《えっ!?…》
「それと、飯旨かった」
私は頭を、ゆっくりと上げた…黒髪の男の人は行き交う車の方を見て言った。
「ありがとうございます!」
「じゃー…」
黒髪の男の人は、そう言って背を向け歩きだした。
「あの!私の方こそ、すみませんでした!また来て下さい!」
黒髪の男の人は、小さく手を上げた。
「なぁーんだ!いい人なんじゃん!良かった…」
私は小さく呟いた。
――店に戻り、おじちゃんとおばちゃんに誤った、おじちゃんとおばちゃんは、変わらず笑顔だった、夕陽が沈みかける時間になると店の中の、お客さんも少なくなり、お客さんに貸し出していた物が店の前に積まれている…閉店時間まで三人で動き回っていた。