…と、思ったものの顔が下を向いてしまう…恐い…心臓の動きが早くなってるよ!道路を飛び出して反対側の歩道に行きたいくらいだよ!。
《ダメ!落ち着け!落ち着け私!》
私は立ち止まり、目を強く閉じた。
「……あっあの!!」
《………ん?…》
私は目を開け前を見た…。
「アレ?…」
私の前には黒髪の男の人は居なかった…私は振り返った…黒髪の男の人は歩いて行ってしまった……。
「何よ!」
私は小さな声で言った、前を向き歩きだした。
「人が、こんなに緊張してんのに!しかも絶対に私の声聞こえてるはずなのに!!シカト!最低ー!あんな奴に誤ろうとした自分が恥ずかしいわ!!ったく!何なのよ!」
私は立ち止まり、舌を出しアッカンベーをした状態で振り返った!。
《あっ!…》
振り返ると、黒髪の男の人は私の方を向いていた。
《まずい!!この状況!もの凄くマズイ!》
私は、ゆっくりと舌と手を隠した!。
黒髪の男の人が私に向って歩きだした。
《ヤバイ!殴られるかも!》
私は下を向いた。
黒髪の男の人は、ビーチサンダルを地面に擦りながら、近づいてくる。