「分かってる!!」
私は、おじちゃんに怒鳴って言ってしまった、何だか、おじちゃんが重く感じてしまった……。
「セラ……、おじさん後は、僕から言っておくので……」
「あぁ…」
おじちゃんの後ろ姿が、寂しげに見えた。
「……」
「セラ…ちょっと言い過ぎだぞ…」
「…分かってる…ごめんなさい…」
直君は手の平で、私の頭をポンポンッと優しく叩いた。
「ご飯食べに行こう!」
「…うん」
直君は、私の肩に手を回し車に向かって私達は歩きだした。


――(ガラガラガラ!)
「おぉー!最高だな!」
俺は、新しいアパートの部屋の窓を開けた。
俺の部屋からは、車が走る道路が見え道路の先には海が見える。
「良い眺めだ……」
俺は、少しの間夜の海を見ていた。
《…セラ…今、お前と一緒に海を見たい……》
(ピンポーン!)
《……》
誰かが、玄関のチャイムを鳴らした。
「……誰?……」
俺は、窓から離れず声をだした。
返事がない……。
(…ピンポーン!)
「誰だよ!!」
「……俺だよ!誠!」
《誠?!…》
俺は、まだ誠に引っ越す事を言って無かったのに新居に来たのが不思議だった。
俺は、舌打ちをして玄関を開けた。