「お疲れさまでした!」
「おう!お疲れ!、…あっ心!酒でもどうだ?!」
「親方すいません…、早く荷物を運びたいので…」
「あぁ!そうだったな!」
「すいません」
俺は首に巻いたタオルを取って頭を下げ現場を後にした。
俺は、走って家まで帰った。
(バタンッ!)
俺は整理された部屋に入り、大きなバッグを持って新しいアパートに向かった。

――「お疲れ!今日も忙しかったな!」
店の外に置いてあるベンチに座っていた私の横に、おじちゃんが座った。
「うん、忙しかったね…」
「どうした?疲れたか?」
「ううん、大丈夫」
私は、おじちゃんに笑顔を見せた。
「セラ…」
「何?」
「…幸せか?…」
《……》
「何よ急に……」
おじちゃんの横顔を見た、おじちゃんは遠目で海を見ていた。
「うん……、何だかセラを無理させているんじゃないかって思ってな……」
「おじちゃん……」
「もし、セラの心にまだ…」
私は、おじちゃんの肩を叩いた。
(ポンッ!)
「何言ってるのよ!私は幸せよ!おじちゃんに早くドレス姿見せたいし…おじちゃんが認めた人でしょう直君は!」
「…でもな」
《結婚したくないよ……本当は……したくない》