おじちゃんは、だいぶ酔っているのか顔が赤かった。
「お帰りセラ、楽しかったか?」
「あっ……うん…」
おばちゃんと私は目があった。
「友達って聞いたが、誰だ?」
おじちゃんはコップに入ってる、お酒を一気に飲んだ。
「あっ……」
「お父さんに友達の名前を言っても分かりませんよ!」
おばちゃんは、私を庇った。
《おばちゃん…》
「そうかぁ?…」
「それよりセラ、ご飯は?まだなんでしょう?」
「あっうん…」
「今、支度するわね」
「うん、ありがとう…」
「セラ、座れば?」
直君は立っている私に席をあけた。
「ありがとう…」
おじちゃんは、テーブルに両腕を置き頭をふらつかせていた。
「おじちゃん、もう寝たほうが…」
「セラ!!」
「…何?」
「幸せになれよ!、直だったら、お前を幸せにしてくれる!分かったな!」
私は、隣に居る直君と目があった。
「…分かってるよ…おじちゃんもう…」
おじちゃんは、頭をテーブルに付け、そのまま寝てしまった。
「部屋に連れて行くよ」
「ありがとう、ごめんね」
直君は、おじちゃんを抱きかかえ、おじちゃんを部屋に連れていった。
「はぁー…」
私は大きなため息をついた。