「そう……セラが決めたなら私は、もう何も言わないわ」
「……」
私は、おばちゃんに話をした。
「おばちゃん…」
「でもね、セラ……これからは心君に対して距離を置いた友達でいないと駄目よ…」
《距離……》
「…うん」
「直と結婚決めたなら、直に心君とセラの事で不安、誤解、心配を掛けないようにしないと、それには距離が必要よ……」
「……」
私は、頷いた。
「ならいいわ…」
「…直君は、ずっと私の傍に居てくれた…私努力する……、直君を愛せるように……」
「…セラ…」
「ごめんね……おばちゃん……」
おばちゃんは、涙目で私を抱きしめた。


――あれから、俺達は友達として付き合い始めた……。
俺はセラに対して自分の気持ちを閉まった。

――私は、心の想いが消えないまま直君との結婚の準備を進めていた。

――「ドレスも決まったし後は結婚式の日を待つだけだな!」
「うん…、あっ!そこの信号で停めてくれる」
「えっ、どうした?」
「友達に逢うから…」
「友達?…」
「うん…、中学の時の…」
「そっか!分かった楽しんでこいよ!」
「うん…、ごめんね…」
「コラ!謝るなら、行かせないぞ!」
「直君…」