心の目から頬に涙が流れた。
「!!…」
《愛してる!!私は心だけを愛してる!!死ぬまでずっと……愛してるわ》


《セラ、愛してる……、お前が誰と結婚しようが、セラに対する気持ちは変わらない……》


――「ただいま…」
私は、居間に顔を出さずに自分の部屋に上がった。
「…心…」
私はベッドに横になった。
《初めて伝えてくれたね……愛してると……心……、その言葉を私の胸の中にしまって私は、結婚する……》
(コンコンッ!)
《!》
「はい…」
部屋のドアが開いた。
「おばちゃん…」
「ドレスどうだった?お父さんが聞いてこいって…!、セラ!?」
「…おば…ちゃん……」
「どうしたの!!何があったの!?」
私は、おばちゃんの胸で泣いた……。


――玄関を開けると、沙羅のサンダルは無かった。
「はぁー……」
部屋に入るとテーブルの上にコンビニの袋が置かれていた。
袋の中身を見るとコンビニの弁当二つ入っていた。
「……」
俺はベッドに横になった。
俺は手を見つめた、さっきセラを抱きしめた感触が体中に残っている……。
「セラ……俺達、友達だ………、どんな【かたち】でもセラの傍に居たい……」