「無理か?、…まだセラへの気持ち消えないか?」
「…あぁ…簡単には…」
「そっか!んじゃー、俺仕事に行くわ!」
「…ごめん」
誠は手を振って原チャリに乗って帰っていった、俺は…海の方を向いていた。
《愛しいセラ逢いたい…》

――「はぁー!はぁー!」
私は、暑さと足の痛みで踏み切りを越えた所で私は、しゃがんだ。
「ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!、心…」
(ブッ、ブッー!)
「セラー!」
私は、後ろを振り向いた。
「誠さん…」
誠さんは、原チャリに乗って私の横で止まった私は立ち上がり、頭を下げた。
「お久しぶりです…」
「おう!久しぶり!何してんだ?」
「…ちょっと…、誠さんは?」
「これから仕事だよ!裏道信号ないから、んで、こっちを通ったわけ!セラ、仕事中じゃないのか?!」
「…はい」
「もしかして、心の所に行こうとしてたとか?!」
「いいえ、そんな…、私達もう…」
「終わってねぇーよ!お前達は…、心はセラの事が好き、セラだって心の事好きなんだろ!?」
「私は…」
「セラ!お前誤解してんだよ!こんなこと俺が言う事じゃねぇーが、お前は誤解してる!後は心に会って聞け!セラ…心を信じてやれよ!」