(コンコン!)
「おい!心!居るんだろ!?」
(ガチャガチャッ!)
「心!開けろよ!」
俺は、ベッドの上でボーッとしていた玄関先では、誠が騒いでいた。
「心ー!開けてくれー!開けろー!おーい!心君!開けるまで…」
(ゴン!)
「いっ!いってぇー!急に開けんなよ!」
「うるせー、お前が開けろって言ったんだろ」
「だからってお前!、……なんだ!?この部屋!きったねぇー!」
誠は、部屋に散らかっている缶ビールの空き缶を足で退けて座った。
「嫌なら帰れ……」
俺は、誠に背を向けてベッドに横になった。
「帰れって、そんな言い方ねぇーだろ?!、…この前は、悪かったな殴って、…でも、セラを諦めるのは早いと思う、やっぱりセラに誤解して居ることは話してあげた方がいいぞ、せっかく、心が本気で惚れた女だろ!?なっ!」
「……」
「それより!腹減ってないか?!何か食いに行こうぜ!」
「……誠」
「ん?なんだ?!」
「…ありがとなっ!」
俺は、素直に誠に言った。
「おう!」
…俺は、誠と一緒に久しぶりに外へ出た。


――おじちゃんから、お弁当と一緒にパンフレットを渡された私は、店の裏で空箱の上でお弁当を広げた。