「……」
「他に女が居るのに、セラは、そんな男と一緒に居て幸せか!?俺は、セラに幸せになってほしい!だから、直と結婚しなさい」
「……」
「お父さん、話の続きは家に帰ってからにしましょう……セラも、ね?」
おばちゃんは、私の背中を擦った。


――俺は、店に入るとそのまま沙羅がいるカウンターに向かった。
「あっ!心!おはよ…」
「来い!!」
「痛い!何よ!!」
俺は、沙羅を休憩室に連れていった。
(バンッ!)
「痛〜い、何よ、いきなり!」
沙羅は、俺が強く掴んだ左腕を擦っていた。
「お前、セラと会った事何で黙ってた!!セラに何を言った!!」
「会ったからって何よ?一々、心に言わないといけないわけ?そろにぃ〜あの子に何にも言った覚えがないけどぉ〜」
(バンッ!!)
俺は、壁を強く叩いた。
「お前!!ふざけるな!何処で会った!?お前が何も言わなかった?!嘘つくな!!お前が変な事を言ったからセラは、俺から離れたんだ!!」
「フッそう…、聞き分けいいわね」
沙羅は、鼻で笑った。
「何が可笑しい…」
沙羅は立ち上がり、俺の方に向かって歩きだした。
「教えるわ…」
沙羅は俺の耳元で話し始めた。