「…ん?」
洋服の上に、紙が置いてある。
俺は、紙を広げた、そこにはセラの気持ちが書かれていた。
「セラ…」

『心へ…
私は、あなたと…心と出会えて、心を好きになった事、後悔はしていません…。
あの日…花火の日、私は心と二人で花火を観たかった…。
だけど、心に彼女が居たなんて知らなく、私は馬鹿だった。
心の彼女が言ったように、私は、他人の彼氏をとって…心と関係をもってしまった…私は、最低の女です。
心…もし、私に足があったら…本気で向き合って付き合ってくれましたか…?
こんな馬鹿な質問してごめんなさい、だけど私、今度生まれ変わって五体満足の体で、心を探して逢いたい…。
その時は、心も私を探して、愛してください。
さようなら…。』

(クシャッ…)
俺は手紙を胸元で握り締めた。
「セラ……足があっても……無くても………俺は……お前の事を………愛してる………たとえ、俺の命が尽きて生まれ変わっても…………セラへの想いは………変わらない………さようならって……どうゆう事だよ!!」
俺は手紙を握ったまま、部屋を出た。
初めて涙を流した……。
今まで、どんなに辛くても涙を流した事が無かった俺が。