「本気なの?直と結婚するなんて?自棄になっているんじゃ…」
「自棄になってないよ!私、よく考えたら、そんなに心の事好きじゃなかったし!…、将来的な事を考えたら、やっぱり直君の方が、私は幸せになれるって思った!直君と結婚して子供産んで!幸せな家庭を作る!だから、おばちゃん…も…」
知らないうちに涙が、ポロポロと落ちてきた。
「セラ…」
おばちゃんは、私を抱きしめた。
「無理に結婚なんてするもんじゃないよ!愛している人を諦めるために結婚なんかしちゃ駄目!まだ、セラの心に、心君が居るなら、結婚はやめなさい!」
「でも!…」
「でもじゃないよ、そのまま結婚しても、セラは幸せになれない!直だって、そんなセラと毎日居たら可哀相よ!それでも直と結婚するなら…セラの心の中に居る、心君を置いて来なさい」
「置いてくる…」
「そう、心君と会って心君に、セラの心に入っている心君を置いてきなさい」
私は、おばちゃんに言われた事を、考えていた。
おばちゃんが、言った様に多分私は、このまま直君と結婚しても、心を想い続けていくだろう…、私と直君が幸せになる為にも、ちゃんと考えよう……。
私は涙を拭き下に下りた。