おじちゃんは、頭を下げる直君に言った。
私は、直君の隣で他人事のように見ていた。
「はい!本気です!…セラを裏切るような事はしません!」
《……心の事》
そう言って、直君は私を見た。
「セラ、…セラは、どうなんだ?」
「おじちゃん…私、直君と……結婚するわ」
私は、直君を見て言った。
「セラ!?」
おばちゃんは、私の手を掴んだ。
「これが、私の幸せなのよ…そうでしょう?直君」
「あぁ!俺がセラを幸せにする!必ず!」
私の手から、おばちゃんの手が離れた。
「いいんだな?!セラ?」
「はい…後は、おじちゃん達に任せます」
「分かった…じゃー、直!セラの事頼むぞ!」
「はい!任せてください!」
おじちゃんは、直君に手を伸ばし、直君と握手をした。
「ちょっと、トイレ…」
私は、テーブルから離れ、2階に上がり部屋に入った。
「これで良かったのよ…私の全てを知って好きになってくれた直君なら、私は幸せになれるわ………そうでしょう、心……」
(コンコン…)
「はい?……おばちゃん!」
部屋のドアを開けると、おばちゃんが立っていた。
「ちょっといい?」
「うん…」
おばちゃんは、ベッドに座った。