――花火の夜から３日が、過ぎた。
俺は、セラが海に来て居るんじゃないかと店に行ったが、セラの姿は無く、おじさんは俺を追い出した。
家に行っても、セラには逢えず、話も聞いてもらえなく、変化がないまま時間が過ぎた。
セラに逢えな日々が、こんなに苦しいなんて…自分が想っていたよりも、心の中は、それ以上にセラを愛している事に気付かされた。
《逢いたい！セラ！俺から離れないでくれ！俺は、セラじゃなきゃ駄目なんだ！…離れないでくれ》
俺は、セラの部屋の窓を見つめていた。

――「心」
私は、部屋の窓から心の姿を見ていた。
これでいい…私は、心と付き合うには相応しくない…。
始めから、間違っていたんだ…心と付き合うなんて、心が本気で、こんな私と付き合ってくれるはずが無いのに、私が馬鹿だった。
《心…あなたは、悪くない…私に謝るために来てくれているなら、私は平気よ…あなたを早く忘れるよう頑張る…だけど、もう少しだけ私の心の中で、心を好きで居させてください…》

次の日、私は直君に映画に誘われ二人で映画を観に行った。
《本当は、私の隣に心が居たはずなのに…心と映画を観たかった…ごめんね直君》