おじさんは、俺を振り払い玄関を閉めた。
しばらくの間、玄関から俺は、動けなかった。
《どうゆう事だ?…なぜ、おじさん達が、沙羅を知っているんだ…》
俺は、立ち上がり門を出た。
セラの部屋に目を向けると、部屋の明かりは点いていなかった。
「…セラ」
「心君」
前を見ると、直が立っていた。
「…何だよ」
「セラを諦めるんだな、おじさんに、他の女の存在を知られた、この事はセラも知っている、もう君と…心君とは、会う気は無いと言っていたよ!その事を、俺から心君に伝えて欲しいって言われてね」
「セラが、本当にそんな事言ったのか!?何で、セラや、おじさん達は、沙羅の存在を知っているんだ!?…お前!まさか!?」
俺は、直の胸元を掴んだ。
「フッ!何を言いたいんだ?俺が、セラ達に言ったとでも、言いたいのか?」
「お前しかいないだろ!!お前が、ある事無い事言ったんだろ!?あぁ!そうなんだろ!」
「やめろ!もう今更何言っても、誰も信じてくれない…諦めるんだな!」
「諦めるもんか!俺はセラを…」
(ボコッ!)
直は、俺を殴った。
「諦めろ!」
「っの野郎!」
(ボコッ!)
俺達は、セラの家の前で殴りあった。