「そう…花火終わる前に来てくれると良いわね」
おばちゃんは、店の中から花火を観て言った。
《やっぱり、何かあったのかも!?》
(ガタッ!)
「セラ?」
私は、椅子から立ち上がった。
「おばちゃん!私、心の店に行ってみる!」
私は、何故か急に変な胸騒ぎがした。
私が、店を出ようとした時だった。
「セラ!」
キッチンから、険しい顔をした、おじちゃんが出てきた。
「何?」
「やめなさい、…行くのは、やめなさい!」
「何で?!もしかしたら、心に何かあったのかも!それで来れないのかも!私見てくる!」
「駄目だ!!」
「何でよ!?」
「彼は、来れないんじゃなく、来ないんだ…」
「えっ?来ない?…どうゆう事?」
私は、一歩おじちゃんに向かって歩いた。
「彼には、他に女性が居るそうだ、だから来ないんだ」
私の心臓が激しく動きだした。
「何言ってるの?おじちゃん、変な嘘はやめてよ」
私は、笑って言った、だけど、おじちゃんの顔は真剣だった。
「お父さん?」
おばちゃんは、おじちゃんの顔を見た。
「本当だ!セラ…」
「何でそんな事おじちゃんが知っているの?!さっきまで、おじちゃん心の事を、心配して…!」