…さて、私は一体何を言われたのでしょうか?

「部長…?」

何か、超ものすごくとんでもないことを言われたような気がする…。

「僕の彼女になって欲しいんだ。

南くんと毎日一緒にいても飽きないだろうし」

「嫌です」

私は言った。

「そう言うのはジョーダンでも言わない方がいいと思います。

仕事はできても、部下の顔と名前をロクに覚えていない人の彼女になりたくありません。

生理的にも物理的にも受けつけません」

「秒で振られるとは…」

何を言ってるのよ、自分だって秒で先ほどの告白を振ってたくせに。

「でも、ますます気に入ったよ」

部長はそう言って私と距離をつめてきた。

…おおっ?

部長の端正な顔はすぐ目の前である。