ミユキは親の離婚と同時に
市内→市外に引っ越した
私には人に対する感情がなくて
父と離れても、友達と離れても
全然苦じゃなかった
ミユキの引っ越し先の学校は平和だ
転校生だったし
全校生徒が少ないから
みんなにちやほやされて
学校にきてすぐに
たくさんの友達ができた
その友達の誘いでバトミントン部に入ることになった
みんながミユキに話しかけてくるのに
その人だけは違った
『素直にならない人』
ミユキが1番キライなタイプ…
でも顔立ちが良くて
顔はすごくタイプ
ミユキはいつかあの人を好きになる気がした
4時間授業だったから
話しかける休み時間もなかった
明日は話しかけてみようかな
恋とか好きとかいう感情と呼ぶにはまだ未完成
はぁ…
昨日の夜、なんて話しかけたら
いいのかずっと悩んで
その挙げ句の果てにまさかの寝不足…
人生初の寝不足、めっっちゃ眠い
ちょっと気分悪いけど、もう5時間目
部活は今日休みだし
6時間授業だから次で終わり
6時間目は全校集会
仕方ない…
ここは根性で乗り切ろうではないか!
え?えぇ??
隣が『素直にならない人』かよ…
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音が頭に響く
耳鳴りがする…
「只今より平成…」
…あれ?
ミユキ何してたんだっけ?
もしかしてココって保健室?
ガーーーン
テンション低め
今年こそは保健室を使わない
って決めたばっかだったのに
…ん?あれ?
ダレがココまで運んでくれたんだっけ…?
体調が良くなったから
6時間目の途中から集会に参加した
だってまだ運んでくれた人に
お礼言ってないし
先生にバレないように
こっそりクラスのみんなに聞いたら
「あ!さっき先輩が運んでくれたよ」
ってみんな言ってる
けどミユキはこんな話信じたくない!
だってあの『素直にならない人』に運ばれたなんて…
なんたる屈辱!
そしてなんで先生じゃなくて先輩??
お礼を言うのは1晩考えてからにしよう
やっぱりお礼を言うことにした
いやいや別にお礼を言いたいから言おうと思った訳じゃないし!
だって話しかける話題になるでしょ?
じゃあチャンスじゃん
でもミユキをアイツが運んでる時
どんな気持ちだったのかなんて
なんとなくわかる
たぶん
「めんどいなぁ…」
とか
「なんでオレなんだよ」
とか
「重い…コイツどんだけデブなんだよ」
とか
思いながら運んでくれたんだろうなぁ
でもまぁ運んでくれたのは事実だし
一応お礼くらいは言わないと…ね?
よし!
じゃあ今夜は
ありがとうのオーディション
しなくちゃ!
「ありがとうございます!」
「…ぁりがとう」
「あざっす」
「サンキュー」
どれもいまいちピンとこなくて
結局手紙に書いて伝えることにした
今日学校早く着いて先輩の靴箱に
手紙を入れれば上出来!!
メールとかで送れ
ってみんな思ったでしょ?
メールはあったんだけどあの『素直にならない人』とは
メールを交換とか絶対したくないし
あの人もしたくないって言うと思う
とにかく手紙しかなかったんだから
仕方ないじゃん
手紙も完成して髪型もバッチリオッケー
「よし、行ってきまーす!!」
こんなに張り切って学校行くのとか
小1以来だなぁ
よし、学校早く着いた
あの人の靴箱に入れ…!?
手紙をいれようと思ったらいきなりドアが開く
誰かきた
いっきに後ろを振り返った
逆光で顔がよく見えない
「え?どうした?」
少し大人ぶった低音ボイス…アイツだ!!
な、なんであの人がこのタイミングで来んの!?
最悪…
今キミから見てミユキはどうキミの目に映ってる?
ミユキはキミの靴箱をあさってる変人だよ…
まず靴箱の位置が学年によって違うのに
ミユキは6年生の靴箱に不法侵入してる
ちがうんだって!
誤解なんだって!
でも理由なんて恥ずかしくてとても言えたもんじゃない
もうホント最悪…
「誤解だから!!」
必死に誤解を解こうとするミユキに
「あ…はいはいわかったから…」
ウソくさい笑顔で乗り切ろうとするキミ…
結局その日はその後
一言も口をきかなかった
あぁこの学校に来て初めての金曜日
なんか1週間が長く感じた
なんて言うか学校のことなのに
学校じゃないとこでも考え事してたし
学校のことから離れてなかったからだな…たぶん
やっぱり勘違い解きたい!
じゃないとミユキ、ただの変人野郎じゃん!
変人にはなりたくない!
今日中には言いたい!
「あ!」『あ』
まさかの移動教室中、廊下でばったり…
でもミユキを見てアイツは笑った
「あ、あの話があるんですけど…」
少し緊張して声がかすれる
『なに?』
ちょっとめんどくさそうに対応する
「昨日のあれのことなんだけど…」
『あぁ気にしないでいいよ』
にやけながら応える
「え、ホント!?」
意外とあっさり言われてビックリした
『お前が変人だとは思えないから』
ん?
「ありがとう」
え、なになに?
意外と良いヤツなのか…?
『だって見るからに意気地無しだもんな』
は?やっぱ良いヤツなんかじゃない!
それから部活でも色々あって
バドミントン部を辞めて
バスケットボール部に入る事になった
入りたくて入った訳じゃない
ただ部活の数が限られてた
ただそれだけ!!
ミユキ最近先輩のことばっかり
考えてんじゃん
うわーーー!
そんなはずない
てゆーかそうだけど認めたくない!
なんか変わったなぁミユキって。
あぁもう!
考えてたら切りがなくて
気づけばもう月曜日
最悪
せっかくの休みだったのに~!!
考えても答えがでないなら
考えなければ良いじゃないか
よし!そうしよう!
さすがミユキ!
なんかここ2週間くらいアイツと話してない
でも目が合う度に
優しく笑いかけてくれる
キミのその顔が好き
えぇ!?
好き!?
ふと思った私に驚きを隠せないミユキ
自分の気持ちを
知らなかったなんて…
好き…!?
あんなヤツのことが好きだとか…
想いたくない!
だって私の理想は
純粋な王子だもん
なんで好きなんだろう
アイツの良いところを
思い出していくことにした
アイツの良いところ…
1
意外と優しい所
だって保健室に運んでくれたんでしょ?
2
一緒にいて楽しい所
他の男子とはちょっと違った楽しさ
3
顔立ちが良い所
みんなは「顔は良いけど口が悪い」
とか言うけど自分は?
私は口が悪くない方が
何考えてんのかわかんなくてイヤだな
4
悪魔っぽい所
私は実はMなのか…?
5
無邪気な笑顔をする所
ときどき見せる無邪気な笑顔が私は
…好き
意外とたくさんあるアイツの良いところ
たしかに!
だからミユキはアイツが好きなんだろうなぁ…
ちょっとはミユキの事を意識してほしいから
これからは先輩のことを
"龍星"
と呼ぶことにする!
やったぁ!
今日の体育は全校生徒一斉授業!
でも科目はクラス別に測定するから
最初と最後の号令だけしか一緒じゃない
そしてミユキ達5年1組は50メートル走
はい!?なんで!?
この前体力テスト測定でしたばっかじゃん!
あ!
ここの学校って体育大会5月じゃん
もしや体育大会用のヤツですか?
あぁ…
この上ない最悪な行事だよ
「え!?なんで!?楽しいじゃん」
とか思った人ー!!
楽しくないんだってば
高校とかの『体育祭』は
楽しいと思いますよ?
でも小中学校の『体育大会』は
全然楽しくない
むしろ楽しい訳がない!!
だってミユキ
…運動音痴なんですから
もういやだなぁ
50メートル走何秒だと思う?
10,0だった
そして気になる龍星の運動神経
な、なんと運動の天才かもしれない…
50メートル走→6,5
立ち幅飛び→2,8メートル
龍星の運動能力はとにかく凄かった
なんかアイツが真剣に頑張る所
走ってる所を見てみたい!
だっていつもサボってばかりで
真面目な顔なんて見たことない!
でも体育だけは別。
体育を本気で頑張る龍星が好き…
だから私は今年からの体育大会が楽しみ
…そんなわけない!
ただ前より少し
キライじゃなくなったってだけ
そこまで見たい訳じゃないもん!
でもそれならミユキ、運動音痴を辞めたい
それなら体育大会期間中は
ちょっぴり部活サボって
龍星に教えてもらおうかな…
…これ↑は理想の展開だけど
現実はそんなに簡単じゃなかった
なんでって?
そう簡単には付き合ってくれないからだよ
だからミユキのとっておきの秘策である…あ!
龍星来た!
タイミング最高!!
では御覧ください
『運動能力の向上に付き合って!』
『もし付き合ってくれたら…』
『なんでも言うこときくから!』
上目遣いでミユキなりに
かわいくおねだりしたつもり…
「え…////」
照れながら悩む龍星…
「別にオレでいいなら全然オッケーだけど?」
あっさり引き受けてくれた…?
「だってオレしか頼れないんだろ?」
え…?
「じゃあ仕方ないなぁ」
はい…?
やっぱいつ聞いても毒舌だなぁ
このねじ曲がった性格さえ治れば
モテモテなんだろうけどなぁ
『なんかもったいないですね』
笑いながらミユキは言った
「は?なにが?」
ちょい怒ったように応えた
『とにかく、ありがとうってこと!』
「まあいっけど」
あ、あっぶねー!
これで本心出してたら
「は?ふざけんなよ?」
「やっぱ引き受けてやんない」
とか本気でキレて言ってそうだもん
市内→市外に引っ越した
私には人に対する感情がなくて
父と離れても、友達と離れても
全然苦じゃなかった
ミユキの引っ越し先の学校は平和だ
転校生だったし
全校生徒が少ないから
みんなにちやほやされて
学校にきてすぐに
たくさんの友達ができた
その友達の誘いでバトミントン部に入ることになった
みんながミユキに話しかけてくるのに
その人だけは違った
『素直にならない人』
ミユキが1番キライなタイプ…
でも顔立ちが良くて
顔はすごくタイプ
ミユキはいつかあの人を好きになる気がした
4時間授業だったから
話しかける休み時間もなかった
明日は話しかけてみようかな
恋とか好きとかいう感情と呼ぶにはまだ未完成
はぁ…
昨日の夜、なんて話しかけたら
いいのかずっと悩んで
その挙げ句の果てにまさかの寝不足…
人生初の寝不足、めっっちゃ眠い
ちょっと気分悪いけど、もう5時間目
部活は今日休みだし
6時間授業だから次で終わり
6時間目は全校集会
仕方ない…
ここは根性で乗り切ろうではないか!
え?えぇ??
隣が『素直にならない人』かよ…
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
チャイムの音が頭に響く
耳鳴りがする…
「只今より平成…」
…あれ?
ミユキ何してたんだっけ?
もしかしてココって保健室?
ガーーーン
テンション低め
今年こそは保健室を使わない
って決めたばっかだったのに
…ん?あれ?
ダレがココまで運んでくれたんだっけ…?
体調が良くなったから
6時間目の途中から集会に参加した
だってまだ運んでくれた人に
お礼言ってないし
先生にバレないように
こっそりクラスのみんなに聞いたら
「あ!さっき先輩が運んでくれたよ」
ってみんな言ってる
けどミユキはこんな話信じたくない!
だってあの『素直にならない人』に運ばれたなんて…
なんたる屈辱!
そしてなんで先生じゃなくて先輩??
お礼を言うのは1晩考えてからにしよう
やっぱりお礼を言うことにした
いやいや別にお礼を言いたいから言おうと思った訳じゃないし!
だって話しかける話題になるでしょ?
じゃあチャンスじゃん
でもミユキをアイツが運んでる時
どんな気持ちだったのかなんて
なんとなくわかる
たぶん
「めんどいなぁ…」
とか
「なんでオレなんだよ」
とか
「重い…コイツどんだけデブなんだよ」
とか
思いながら運んでくれたんだろうなぁ
でもまぁ運んでくれたのは事実だし
一応お礼くらいは言わないと…ね?
よし!
じゃあ今夜は
ありがとうのオーディション
しなくちゃ!
「ありがとうございます!」
「…ぁりがとう」
「あざっす」
「サンキュー」
どれもいまいちピンとこなくて
結局手紙に書いて伝えることにした
今日学校早く着いて先輩の靴箱に
手紙を入れれば上出来!!
メールとかで送れ
ってみんな思ったでしょ?
メールはあったんだけどあの『素直にならない人』とは
メールを交換とか絶対したくないし
あの人もしたくないって言うと思う
とにかく手紙しかなかったんだから
仕方ないじゃん
手紙も完成して髪型もバッチリオッケー
「よし、行ってきまーす!!」
こんなに張り切って学校行くのとか
小1以来だなぁ
よし、学校早く着いた
あの人の靴箱に入れ…!?
手紙をいれようと思ったらいきなりドアが開く
誰かきた
いっきに後ろを振り返った
逆光で顔がよく見えない
「え?どうした?」
少し大人ぶった低音ボイス…アイツだ!!
な、なんであの人がこのタイミングで来んの!?
最悪…
今キミから見てミユキはどうキミの目に映ってる?
ミユキはキミの靴箱をあさってる変人だよ…
まず靴箱の位置が学年によって違うのに
ミユキは6年生の靴箱に不法侵入してる
ちがうんだって!
誤解なんだって!
でも理由なんて恥ずかしくてとても言えたもんじゃない
もうホント最悪…
「誤解だから!!」
必死に誤解を解こうとするミユキに
「あ…はいはいわかったから…」
ウソくさい笑顔で乗り切ろうとするキミ…
結局その日はその後
一言も口をきかなかった
あぁこの学校に来て初めての金曜日
なんか1週間が長く感じた
なんて言うか学校のことなのに
学校じゃないとこでも考え事してたし
学校のことから離れてなかったからだな…たぶん
やっぱり勘違い解きたい!
じゃないとミユキ、ただの変人野郎じゃん!
変人にはなりたくない!
今日中には言いたい!
「あ!」『あ』
まさかの移動教室中、廊下でばったり…
でもミユキを見てアイツは笑った
「あ、あの話があるんですけど…」
少し緊張して声がかすれる
『なに?』
ちょっとめんどくさそうに対応する
「昨日のあれのことなんだけど…」
『あぁ気にしないでいいよ』
にやけながら応える
「え、ホント!?」
意外とあっさり言われてビックリした
『お前が変人だとは思えないから』
ん?
「ありがとう」
え、なになに?
意外と良いヤツなのか…?
『だって見るからに意気地無しだもんな』
は?やっぱ良いヤツなんかじゃない!
それから部活でも色々あって
バドミントン部を辞めて
バスケットボール部に入る事になった
入りたくて入った訳じゃない
ただ部活の数が限られてた
ただそれだけ!!
ミユキ最近先輩のことばっかり
考えてんじゃん
うわーーー!
そんなはずない
てゆーかそうだけど認めたくない!
なんか変わったなぁミユキって。
あぁもう!
考えてたら切りがなくて
気づけばもう月曜日
最悪
せっかくの休みだったのに~!!
考えても答えがでないなら
考えなければ良いじゃないか
よし!そうしよう!
さすがミユキ!
なんかここ2週間くらいアイツと話してない
でも目が合う度に
優しく笑いかけてくれる
キミのその顔が好き
えぇ!?
好き!?
ふと思った私に驚きを隠せないミユキ
自分の気持ちを
知らなかったなんて…
好き…!?
あんなヤツのことが好きだとか…
想いたくない!
だって私の理想は
純粋な王子だもん
なんで好きなんだろう
アイツの良いところを
思い出していくことにした
アイツの良いところ…
1
意外と優しい所
だって保健室に運んでくれたんでしょ?
2
一緒にいて楽しい所
他の男子とはちょっと違った楽しさ
3
顔立ちが良い所
みんなは「顔は良いけど口が悪い」
とか言うけど自分は?
私は口が悪くない方が
何考えてんのかわかんなくてイヤだな
4
悪魔っぽい所
私は実はMなのか…?
5
無邪気な笑顔をする所
ときどき見せる無邪気な笑顔が私は
…好き
意外とたくさんあるアイツの良いところ
たしかに!
だからミユキはアイツが好きなんだろうなぁ…
ちょっとはミユキの事を意識してほしいから
これからは先輩のことを
"龍星"
と呼ぶことにする!
やったぁ!
今日の体育は全校生徒一斉授業!
でも科目はクラス別に測定するから
最初と最後の号令だけしか一緒じゃない
そしてミユキ達5年1組は50メートル走
はい!?なんで!?
この前体力テスト測定でしたばっかじゃん!
あ!
ここの学校って体育大会5月じゃん
もしや体育大会用のヤツですか?
あぁ…
この上ない最悪な行事だよ
「え!?なんで!?楽しいじゃん」
とか思った人ー!!
楽しくないんだってば
高校とかの『体育祭』は
楽しいと思いますよ?
でも小中学校の『体育大会』は
全然楽しくない
むしろ楽しい訳がない!!
だってミユキ
…運動音痴なんですから
もういやだなぁ
50メートル走何秒だと思う?
10,0だった
そして気になる龍星の運動神経
な、なんと運動の天才かもしれない…
50メートル走→6,5
立ち幅飛び→2,8メートル
龍星の運動能力はとにかく凄かった
なんかアイツが真剣に頑張る所
走ってる所を見てみたい!
だっていつもサボってばかりで
真面目な顔なんて見たことない!
でも体育だけは別。
体育を本気で頑張る龍星が好き…
だから私は今年からの体育大会が楽しみ
…そんなわけない!
ただ前より少し
キライじゃなくなったってだけ
そこまで見たい訳じゃないもん!
でもそれならミユキ、運動音痴を辞めたい
それなら体育大会期間中は
ちょっぴり部活サボって
龍星に教えてもらおうかな…
…これ↑は理想の展開だけど
現実はそんなに簡単じゃなかった
なんでって?
そう簡単には付き合ってくれないからだよ
だからミユキのとっておきの秘策である…あ!
龍星来た!
タイミング最高!!
では御覧ください
『運動能力の向上に付き合って!』
『もし付き合ってくれたら…』
『なんでも言うこときくから!』
上目遣いでミユキなりに
かわいくおねだりしたつもり…
「え…////」
照れながら悩む龍星…
「別にオレでいいなら全然オッケーだけど?」
あっさり引き受けてくれた…?
「だってオレしか頼れないんだろ?」
え…?
「じゃあ仕方ないなぁ」
はい…?
やっぱいつ聞いても毒舌だなぁ
このねじ曲がった性格さえ治れば
モテモテなんだろうけどなぁ
『なんかもったいないですね』
笑いながらミユキは言った
「は?なにが?」
ちょい怒ったように応えた
『とにかく、ありがとうってこと!』
「まあいっけど」
あ、あっぶねー!
これで本心出してたら
「は?ふざけんなよ?」
「やっぱ引き受けてやんない」
とか本気でキレて言ってそうだもん