昨日の朝から今日の朝方まで作業を続けた体は死んでいた。 あーたんを保育園から迎えると、わたしは仕事が待っているホテルへは戻らず、そのままあーたんの手を引いて歩いた。 ほんとうに、このまま二人で誰も知らない世界へ逃げちゃおうか? 「ママ、どこに行ってるの?」あーたんはわたしの顔を覗き込む。 どこに行こうが、地獄へ行こうが、きっとあーたんはわたしを疑わない。 どこまでもついてくる。 母親というものは恐ろしい。 わたしはそれには答えずに、あーたんの小さな手を握りしめた。