「蓮くーん!」
『すみません、遅くなりました。
迎え、ありがとうございます』
「いいえ〜、さっ乗って!
ドライブしましょ!」
『はい』
香水・・・臭い
鼻ちぎれる
エアコンから出る風も強烈
「今日はあんまり時間無さそうだから近くのカフェ行きましょ!」
『はい、お好きなんですか?
カフェ』
「好きよ!よく行くからカロリー気にしてないとすぐ太っちゃって大変よ」
『そうなんですか』
そんな会話をして30分
ひっそりとたたずむカフェに来た
時間は午後6時
その後1時間ぐらいそのカフェで話をして城島の近くのコンビニについたのが午後8時
『こっから歩くのか』
「蓮さんおかえり!」
『智・・・ただいま』
「けっこう疲れてますね、城島までおんぶしましょうか?」
『いやいいよ、智はどうしたんだ?』
「今日は週に1回の買いだめの日で色んなお店を回った帰りです!
あっ、蓮さんなにか食べます?
チョコとかアメとかお煎餅もありますよ!」
『いや、大丈夫
ありがとな』
「いえ!食べたくなったらいつでも言ってください!
買って2日ぐらいならそこそこ残ってると思うのでぜひ!」
『んじゃあそのうち食いに行くわ』
「はい!お待ちしてます!
着きましたね!今開けます!」
『こっちからって開けられんの』
「もちろんです!外出するときはカードキーを持っていくんです。万が一なくしてもGPSがあるのですぐに落とした場所が分かるので便利です!
まぁでも、落としたりすると光翔さんに怒られますけどね・・・」
『怖そっ』
「ただいま〜」
「さとるんおかえり!
蓮もおかえり〜!」
なんで千夜いんの
「千夜お菓子食べる?」
「食べる〜!」
『彪我、なんで千夜がいるの』
「千夜だけじゃないよ」
「よう!久しぶり!
最近、疲れてそうだったから遊びに来てやったぞ!」
『うわっ・・・夏梅なんでそんな元気なの・・・』
「そりゃぁ〜なぁ〜?」
「今日、夏梅の誕生日なんだよ。
おかげで、うるさくてうるさくてうるさくてうるさくてそれで蓮に押し付けようと思って城島に来たの」
「涼浪!押し付けるって酷すぎるぞ!」
「あ〜はいはい
押し付けるんじゃなくて任せるね」
『わりぃ、今日俺疲れてんだ。
夏梅、来週の土曜、予定開けとくからどっか出かけるか。』
「マジで!誕プレ買ってくれんの〜?」
『あぁ、好きなもん言えよ』
「よっっっっっしゃぁぁぁ!!!!」
「蓮」
『んぁ?なに?』
「話あるんだけど」
『おー、じゃぁ俺の部屋行くか』
「さんきゅ」
『んで、どうした?』
「遥海ちゃんのことなんだけど」
『おー、最近どう?
っつっても昨日今日の話だけど』
「蓮、遥海ちゃんのことちゃんとかまってあげてる?」
『いや、あんまり』
「泣いてるよ
行ってあげてよ
おれじゃ何もできないから」
『あぁ〜、そうしたいんだけどさ
今俺クセぇんだよ』
「は?」
『匂い嗅いでみろ』
「うぇ〜、くっさ〜」
『これで行ったら更に泣くだろ』
「確かに・・・」
『今週だ』
「今週?」
『今いる奴らに伝えろ
今週終わらせる』
「まじで言ってる?」
『当たり前だ
これが終わったら全員に休暇を取らせる
その分の給料はきっかり払う』
「ほんとに、いいんだね」
『あぁ』
「分かった、伝えておく
光翔さんが、心配してたから後で連絡して」
『おう、じゃぁ寝る
遥海の事は任せた』
「ほーい」
風呂入って仕事しねぇと
『はぁー』
疲れた・・・
今日が月曜・・・明日、明後日・・・
土曜だな
+++翼side+++
わかってはいた事だけど、蓮の避ける能力が高い
学校で会うのは授業の時だけだし、城島じゃ全く会わない
仕事、忙しいんだろうな・・・
なんで俺あんな事言ったんだ
『バカみてぇ』
「ほんとバカだよね」
『彪我!』
「やっほー
一人で浸ってるとこ悪いんだけどさ、蓮からの指示出さなきゃいけないから、広間に集まってもらえない?
それだけ」
指示・・・
ガヤガヤ
「翼来たー!
遅いよー!」
『悪い、千夜』
「それじゃぁ、蓮からの指示をだすよー」
彪我が前に立つなんて珍しい
「えーっと、蓮は今週終わらせると言っているので各自先日の会議で決めた役割で作業をやってって言ってました。以上でーす。」
みじかいな
「皆動くの早いね翼」
『あぁ、うちの組は皆が蓮の事信じてるからな
千夜は蓮の事信用してねぇの?』
「信じる信じないってよりどんな無茶なことでもちゃんとできる事を頼んでくるから面白くてやりたいって思うよ
それに、蓮ってさ!頭いいくせに、バカだから付き合いやすい!」
『そんな理由かよw』
「そんな理由だからどんな蓮でも理解できる。
多少、狂ってても・・・付いてくつもりだよ。
俺は。」
千夜の覚悟ってすげーな
何やってんだろ俺
「はいはーい、自己険悪はそこまで~
仕事して!」
***翌日***
「今日、光翔さんに頼んで奴等を城島に入れることになった。あくまでも、客として呼ぶけど奴等はそうじゃない。いつ仕掛けられてもいいように気ぃ張っとけ。
それと、俺は客との話しはしない。光翔さんに全部任せてある。俺はただのガキとして扱え。いいか?」
「うっす」
「蓮さん俺達はどうすればいいっすか?」
「いつも通りでいい。各々好きにしてればいい。」
『れっ』
「今日の連絡はここまで。後は宜しくな。」
『ぉっす』
バタン
ガヤガヤ
「今日の蓮さんはいつにもましてピリピリしてたね~
そう思わない?翼ー」
『あぁ、千代帝王に伝えにいかなくて良いのか?』
「・・・いくない!」
バタバタバタバタ
はぁ・・・俺も用意するか
---翼sideend---
扇柴高等学校(おおぎしばこうとうがっこう)
この高校は学校独自の特別招集枠がある。
一般の入試のほかに別棟でこの高校に勧誘された人達が学力テストを受ける。
その学力テストは特別な機関によって作られたもので勧誘をされた奴等でも8割が解けない。
解けた2割は蹴ってもいつでも転入が許されている。
「神谷、お前本当に扇柴に行くのか?」
『はい。一応独自テストで受かってるので。』
「一体何者なんだ?」
ガチャッ
『KIRIYAグループの息子でただのクソガキですよ。
それじゃぁ、手続きは済ませたので失礼します。
後、俺がやめたこと来週になるまで言わないでください。めんどうなことになるので。では』
バタン
明日、俺は扇柴高等学校に行く。
翼と遥海とは、極力関わらないようにしよう。
「神谷君、君が来てくれて良かったよ!
ほとんどの生徒が解けない問題を君は満点取ったんだから!
神谷君の教室は私が案内するから少しそこで待っていてくれ!」
『はい。』
「お待たせ、では行こうか」
カツン カツン カツン カツン
やけに静かだ。
「ここは旧校舎なんですよ。すごく静かでしょう?」
『誰もいないみたいに静かだったのはそういうことだったんですね。』
「ここには、何人の生徒が残っているかわかりますか?」
『だいたい5人ですかね。』
「さすが神谷君。正解です。」
『だいたいですけどね。』
「神谷君、突然で申し訳ないんだがこの学校の生徒会長をやってくれないか?
返事は急がん。ゆっくり考えてくれたまえ。
ここが神谷君の教室だ」